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おまけの話 ②      なんとも惹かれる色合いなんだよなー NAUの民にはこの感じわかるでしょ?

アースカラー エコロジーカラーとは

アースカラーとは、1970年代前半から中頃にかけて流行した、土、砂、木、植物など自然物をほうふつとさせる、主に茶系の色のことです。
アースカラー人気は、1960年代後半に、アメリカの若者層に支持された「ヒッピールック」など、自然志向のファッションから火がついたと言われます。そしてその後、ファッションだけではなく、車や家電などにも幅広く用いられるようになりました。
この流行は日本にも波及します。例えば、1973~74年に販売されていた、トヨタのカローラ・レビンとスプリンター・トレノのJ1600モデルのカラーバリエーションのひとつはオリーブでした。
さて、日本におけるアースカラー支持の背景には、公害問題、73年のオイルショックに伴う不景気などがあったとされています。

高度成長のお祭り気分から一転、厳しい現実に直面し、自然を大切にしよう、地に足がついた生活をしようという気分になった人々にとって、アースカラーは、しっくりくる色だったのでしょう。

実際、日本がオイルショックから回復し、工業先進国の地位を確固たるものにした80年代には、アースカラー人気は終息しました(ちなみに、80年代はパステルカラーやモノトーンが人気)。

その後、バブルが崩壊した1990年前後に、再び自然を思わせる落ち着いた色が人気となったという流れを考えると、この説はとても説得力がありますね。

ただ、注意が必要なのは、90年前後に流行したベージュ系の色は、「アースカラー」ではなく「エコロジーカラー」と呼ばれるのが一般的だということです。

また、エコロジーカラーには、海や空などをイメージさせる青系の色も含まれている点が、アースカラーとは異なります。
なお、「アースカラー」「エコロジーカラー」と混同されがちな「ナチュラルカラー」にも言及しておきますと、こちらは「自然素材の色」。洗いざらしの布や白木の色などを指して使われることが多いようですね。